こんにちは!支援員の阿部です
今回は、ディンクルで行われたプログラム
「合理的配慮」についてご紹介します。
合理的配慮とは、障害のある方が社会で平等に
活動できるように、必要に応じて行われる調整や
工夫のことです。
これは「障害者差別解消法」で保障されており、
特別扱いではなく、公平な社会参加のための手段です。
🧠精神障害に対する合理的配慮
合理的配慮は、身体的な障害だけでなく、
精神障害や発達障害など、目に見えにくい障害にも
適用されます。
例えば、精神障害のある方に対しては、
以下のような配慮が考えられます
・業務や環境の調整:ストレスの少ない作業や静かな
場所での勤務
・柔軟な勤務時間:体調に合わせた短時間勤務や休憩の確保
・伝え方の工夫:口頭ではなく、メールやメモでの指示
・安心できる人間関係:決まった担当者とのやり取りなど
本人の状態に合わせて、無理のない働き方を
一緒に考えることが大切です。
🚫「わがまま」と合理的配慮の違いって?
プログラムでは、「合理的配慮」と「わがまま」の
違いについて学びました。
一見似ているようで、実はまったく違う考え方なんです。
合理的配慮は、障害のある人が社会に平等に
参加できるようにするための工夫。
一方、わがままは、自分の快適さや都合だけを
優先する行動です。
合理的配慮は、目的が明確で、必要最低限の範囲で行われ、
周囲の公平性も保たれます。
それに対して、わがままは目的が曖昧で、要求が広がりがち。
周囲に不公平を生むこともあります。
この違いを理解することで、
職場や社会でのコミュニケーションが
スムーズになり、より良い環境づくりにつながります。
📝自分に必要な配慮を考える
面接などで合理的配慮を求める場面では、
自分にとって何が苦手か、どんな環境が困難かを
整理することが大切です。
プログラムでは、「苦手なこと」や「困る環境」を
書き出すワークも行いました。
これにより、自分に必要な配慮を言語化する力が身につきます。
就労への第一歩になります。
合理的配慮は、誰もが安心して働ける社会を
つくるための大切な考え方です。
ディンクルでは、こうした知識を学びながら、
自分に必要な配慮を整理し、職場でしっかり伝える力を
身につけていきます。
一人ひとりに合った働き方を見つけるために、
合理的配慮を正しく理解し、実践していきましょう。
これからの就職活動や職場生活に、きっと役立つはずです。