こんにちは。支援員の阿部です。
今回は、ディンクルで行われた
SST(社会生活技能訓練)プログラムの一環として参加した
「聴くスキルを育てる」講座についてご紹介します。
このプログラムでは、仕事や人間関係に欠かせない
「聴く力」=傾聴スキルを身につけることを目的としていました。
「聞く」と「聴く」は似ているようで違います。
「聞く」は音が耳に入る受動的な行動であるのに対し、
「聴く」は相手の話に注意を向け、
理解しようとする能動的な行動です。
この違いを意識することで、コミュニケーションの
質が大きく変わることを学びました。
🧠 傾聴スキルの基本ポイント
プログラムでは、聴くときに意識したい
ポイントとして、いくつかの具体的な行動が
紹介されました。
まず、相手の目を見ること。
これは関心と注意を示す大切なサインです。
次に、うなずきやあいづちを使うことで、
話を受け止めていることが伝わります。
また、話の途中で遮らず、最後まで聴く姿勢を
持つことも重要です。
そして、共感の言葉を使うことで、
相手の気持ちに寄り添うことができます。
🌀 よくある困りごととその対処法
聴くときによくある困りごとと、
それに対する対処法も紹介されました。
たとえば、話が長くて集中できないときは、
メモを取ることで注意を保つことができます。
相手の気持ちがわからないときは、
表情や声のトーンに注目したり、
「それってどんな気持ちだった?」と
尋ねてみるのも有効です。
また、自分の意見を言いたくなってしまうときは、
一呼吸置いて、話の終わりまで待つようにします。
話の内容が理解できないときは、丁寧に聞き返したり、
わかった部分だけを確認しながら聴くことが大切です。
沈黙が不安になるときは、
「ゆっくりで大丈夫ですよ」と声をかけたり、
沈黙も聴いている時間だと考えることで、
安心して向き合うことができます。
今回のSSTプログラムを通して、
「聴くこと」は単なる技術ではなく、
相手を尊重し、信頼関係を築くための
大切な姿勢だと実感しました。
傾聴スキルは、練習によって少しずつ
身につけることができます。
日常の中でも意識して使っていきたいと思います。
ディンクルでは、就職に向けて必要なスキルを
段階的に学べるプログラムを多数ご用意しています。
見学・体験も随時受付中ですので、
お気軽にお問い合わせください😊